沖縄の暖かい日差しの中、男はキャッチャーミット目掛け、自慢の速球を放っていた。日の丸を背負い、どこか高揚感に満ち溢れているように見える。だが雪が降り積もる北海道では“婚約者”が悲嘆に暮れていた。
北海道茅部郡鹿部町の三代続くたこつぼ漁師の家に生まれた伊藤大海(ひろみ)(25)。
「小2で野球チームに入り、駒大苫小牧高で、2年春にセンバツ出場を果たしています。駒大に進学するも中退して、苫小牧駒大に再入学。2年春にMVPを獲得する活躍で、4年ぶりの大学選手権出場へ導いた」(スポーツ紙デスク)
その活躍が日ハムの目に留まり、2021年、ドラフト1位で入団。開幕ローテ入りを果たし、2桁勝利を飾った。東京五輪でも金メダル獲得に貢献。今年1月には恩師・栗山英樹率いるWBC日本代表「侍ジャパン」にも選出された。
「9日のサムスン戦では151キロの豪速球で相手打者のバットをへし折るなど順調な仕上がり。大会では、ジョーカー的な存在を担うでしょう」(同前)
後輩の面倒見も良く、吉田輝星や北山亘基らと繁華街・ススキノで、豪快に飲むこともあるが――。
「伊藤投手には同棲している彼女がいるが、他の女性とも関係がある」
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source : 週刊文春 2023年2月23日号