史上初の女性幹事長が幻に消えたのは、本誌取材班が彼女に直撃した2日後のことだった。党再生をかけた代表選の最中、前原陣営の女闘士が連日のように密会していたイケメン弁護士は一体、何者なのか。民進党の存続を大きく揺るがす驚愕スキャンダルが発覚した。
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夜景が一望できる36階のダブルルームで
9月2日の午後8時頃、品川駅近くの高級ホテル。家族連れでにぎわう1階ロビーに一人の女性が現れた。白いシャツにデニムパンツ、肩にはボストンバッグ。ラフなファッションに身を包んだ山尾志桜里衆院議員(43)は、フロントでカードキーを受け取ると、足早にエレベーターホールに向かった。
それから約20分後、黒いキャリーケースを引いた男性がホテル2階のエントランスに現われた。濃紺のスーツにノーネクタイで、精悍な顔付きのイケメン。彼はフロントを経由せず、直接、客室へと向かった。左手にはワイン専門店で買い求めた赤ワインと、ビールが入ったレジ袋をぶら下げていた。
東京の夜景が一望できる36階のダブルルームで、山尾氏はイケメン男性を待っていた。
“民進党のジャンヌダルク”の異名をもつ山尾氏。この日、彼女は前原誠司代表(55)から「幹事長」の内示を受けていた。ベッドが一つしかない部屋で祝杯を挙げたのだろうか。2人がホテルをチェックアウトしたのは翌日早朝だった――。
その後、彼女を待ち受けていたのは、2度にわたる“降格”人事と、それに端を発した党存続を揺るがす抗争劇だった。
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source : 週刊文春 2017年9月14日号