起死回生を狙うフジテレビが“救世主”と頼むNHKの人気アナ。だが電撃移籍が発表されるや本誌に寄せられたのは上品な風貌とはかけ離れたセクハラ告発だった。「#MeToo」運動がうねりを見せるなか、フジの“新ニュースの顔”は本誌の取材にどう釈明したのか。
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落ち着いた雰囲気と端正な顔立ちに、卓越したアナウンス技術、そして視聴者からの人気。一流アナウンサーの条件をすべて備えた彼は、なぜNHKで燻り続けていたのか――。
その原因となる事件が起きたのは2011年6月のことだった。
北海道の地方都市にある飲食店。トイレ前の廊下で押し問答を繰り広げる一組の男女の姿があった。カジュアルな装いの男と、まだ表情に初々しさが残る清楚な女性。
「君のこと、いつもテレビで見ているよ~」
壁際に女性を追い詰めたロマンスグレーの男は、執拗にボディタッチを繰り返しながら、語りかけた。
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source : 週刊文春 2018年2月1日号