コインチェック 580億円消失 27歳社長“出川CM”と“パパ活疑惑”

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 経済 企業 マネー

「車が買えるくらいの金額を入金したばかりでした。『マウントゴックス事件』の時も被害を受けたので、またやられた……」

 1月26日、大手仮想通貨取引所「コインチェック」がハッキングの被害を受け、時価580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出した。渋谷駅近くの本社には、顧客が次々と抗議に押し寄せ、ある個人投資家の男性(45)は、そう言って肩を落とした。

コインチェック本社に押しかけた人々

◆ ◆ ◆

 コインチェックによると、26日午前3時ごろ、不正アクセスを受けてNEMが流出。社員が異変に気付いた午前11時半ごろには、保有するほぼすべてのNEMが失われていた。NEMの保有者数は26万人に及ぶという。

 14年には、世界最大のビットコイン取引所だった「マウントゴックス」から465億円分が消失、同社は経営破綻したが、その被害額を上回り、仮想通貨のトラブルとしては過去最悪となった。

 なぜこのような事態に陥ってしまったのか。

「仮想通貨は通常、ハッキング防止のため、ネットから隔離した『コールドウォレット』で管理しますが、今回NEMに関してはネットに接続したままの『ホットウォレット』で管理していた。加えて、多くの取引所が採用している秘密鍵を複数に分割する『マルチシグ』を取り入れてなかった。同社は業界でも多い13種類もの仮想通貨を扱っていますが、たかだか80人ほどの社員でセキュリティを万全にするなど不可能でした」(ITジャーナリストの三上洋氏)

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2018年2月8日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

新規登録は「初月300円」から

今すぐ登録する≫