日本の医療では、誤嚥性肺炎を起すと「絶食」するのが当り前。“炎の料理人”周富徳さんも最期の半年間、食べることを許されなかった。だが先進的な専門家は「食べた方が治る」と口を揃える。長年、問題に取り組んできた彼らが「口から食べる」ノウハウを伝授する。
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“炎の料理人”と言われ、誰よりも食を愛した周富徳さんが亡くなったのは、2014年の4月。まだ71歳だった。
「病気の父は『せめて、大好きなイチゴだけでも食べたい』と言っていました。そんなわずかな願いさえも叶えてあげられないまま亡くしてしまったことは、家族として本当に無念です」
そう語るのは、息子の周志鴻さんだ。

入院していた富徳さんは、最期の半年間食べることを禁じられた。その理由は、今やがんよりも怖いと言われる誤嚥性肺炎である。
過酷な闘病生活を志鴻さんが振り返る。
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source : 週刊文春 2018年2月15日号