昨年10月6日早朝、茨城県日立署に一人の男が駆け込んだ。「家族を殺して、自宅に火をつけた」。県営住宅の一室から見つかったのは、妻と5人の子の変わり果てた姿。男はなぜ、家族に手をかけたのか。3時間半にわたり、拘置所の面会室ですべてを語った――。
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〈両親は他界しており、天涯孤独で身元引受人もいない。自分のしたことについて争うつもりはありません。極刑は覚悟しています〉
小松博文容疑者(33 以下、ヤマカッコは同容疑者の発言)は、ガラス板越しに視線を外さず一気にそう言うと、付け加えた。
〈どんな理由があるにせよ、自分がやったことは許されないことだと思います〉
2017年10月6日、茨城県日立市の県営アパートで、小松恵さん(33=当時・以下同)と、長女の夢妃(むうあ)ちゃん(11)、長男の幸虎(たから)くん(7)、次男の龍煌(りゅあ)くん(5)、双子で三男の頼瑠(らいる)くん(3)と四男の澪瑠(れいる)くん(3)が殺害された。母子6人を次々に包丁で刺し、部屋に放火。殺人容疑で逮捕されたのは、恵さんの夫であり、5人の子供の父親である小松博文だった。
なぜ小松は、妻と幼い子供たちの命を奪うという凶行に及んだのか――。
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source : 週刊文春 2018年2月15日号