「全国でマスク不足が深刻になっていますが、大病院ですら例外ではありません」
そう声を潜めて語るのは、ある大学病院の関係者だ。
2月上旬、その病院で「手術室をご利用の皆様へ」という紙が張り出されたという。そこには、なんとこう書かれていたのである。
〈マスクは血液の飛散時以外、使いまわしでお願いします。1日に何枚も使用しないでください。数日使いまわしにせよ、と病院から言われています。(ぼろぼろになるまで)〉

そんなお達しを出したのは、大阪府枚方市にある関西医科大学附属病院。がん診療連携拠点病院や高度救命救急センターの指定も受けている、地域の中核病院である。
前出の関係者が語る。
「オペ室の前にマスクが置かれているのですが、在庫が少なくなってきたからか、使いまわせと張り出された。絶対的な清潔さが求められるオペ室で、あってはならないことです」
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source : 週刊文春 2020年2月27日号