「その夜の空気感みたいなものを感じながら、この二人はきっと奄美の自然の音を聞きながら想いを通じ合う夜を過ごしていたんだろうなと思って。なんとも言えないくらい幸せなシーンだった」
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5月20日、女優・二階堂ふみ(23)が1200人の前でうっとりと思いを馳せたのは、NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」での鈴木亮平(35)とのラブシーン。
「不機嫌な果実」「anego」など数々のヒットドラマを手掛けた林真理子(原作)×中園ミホ(脚本)のタッグで期待を集めるも、視聴率は11~13%と伸び悩んでいた今年の大河。だが舞台を奄美へ移した「島編」初回の第18回(5月13日放送)では、久々に14%台に乗せた。
「原作は『西郷どんが西郷隆盛になった理由は島にある』という解釈から、潜伏先である奄美大島や沖永良部島で過ごした計4年半の描写に重点が置かれています。大河でも3週間にわたる異例の長期ロケを敢行。圧倒的な大自然と島言葉の再現で、贅沢な映像が完成しました」(NHK関係者)
沖永良部島の観光担当者は「ロケは、島にとっては天皇皇后両陛下のご訪問以来の、島民一丸となってのビッグイベントでした(笑)。観光のお客さんも去年の倍以上に増えて、西郷どん効果は凄い」と驚きを語る。
とりわけ注目を集めているのは、西郷を絶望の淵から救う島の娘・愛加那(あいかな)を演じる二階堂の迫真の演技だ。
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source : 週刊文春 2018年5月31日号