日大アメフト部OBが決死の告発「私は内田前監督に裏金1500万円を渡した」

「週刊文春」編集部
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 日大アメフト部監督、そして田中理事長に次ぐナンバー2として権勢をふるった内田正人氏に1500万円を超える裏金授受の重大疑惑が急浮上。ついに日大の「権力と金」にメスが入る日が来た。

◆ ◆ ◆

「私は内田前監督の依頼で2004年から8年間にわたって、裏金作りの工作を手伝ってきました。内田前監督に銀行振り込みや現金手交という形で、総額で1500万円を超える裏金を渡してきたのです。今回の問題で日本大学アメフト部、さらには日本大学の権力構造について様々な問題が指摘されています。これを機にあらゆる膿を出し切って、母校に再生して貰いたいという気持ちから、自戒を込めてすべてをお話しすることを決意したのです」

 重い口を開いて、こう衝撃の告発をするのは日大アメフト部OBのA氏である。

 A氏が裏金工作を持ち掛けられたのは、03年、内田正人氏(62)が監督に就任して間もなくのことだったという。

「先輩にあたる内田氏から『アメフト部の再興に力を貸して欲しい』と相談を受けたのです。その頃の日大アメフト部は、部外者が運営にタッチしたことで金権体質が蔓延(はびこ)り、系列高校からの入部希望者が大幅に減った時期でした。そうした状況下でも、当時の内田氏は非常に温和で、前向きでした。系列高校のアメフト部監督との信頼関係を再構築し、自分の持っているスポーツ推薦枠を系列校の選手にあまり使わず、関西の強豪校などから優秀な選手を獲得していました。そしてスポーツ推薦枠がすべて埋まると、今度は一般入試で受験させ、入学金や授業料などを負担するという方法をとる場合もありました。なかには母子家庭の学生もいて、彼らの生活費の面倒もみなければいけない。そうした資金の捻出に協力して欲しいという申し出だったのです」

 内田氏は今回の一連の問題で、「学内外に多大な迷惑をかけた」として、5月30日付で常務理事、理事職を辞任。日大の最高権力者である田中英寿理事長(71)に次ぐナンバー2だった内田氏は、人事部長と日大の34ある運動部を束ねる保健体育審議会事務局のトップを兼務してきたが、出世の足掛かりとなったのはアメフト部監督の座に就いたことだった。

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source : 週刊文春 2018年6月14日号

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