古今東西、商人は権力に近づこうとするもの。森友問題で窮地に立たされた昭恵氏に傘を差しかけたのは、保育業界の有名経営者。安倍政権との距離を縮めてきた彼女の狙いは何なのか。国家戦略特区にいたもう一人の“お友だち”との親密すぎる交際が今明らかになる。
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山口県下関市の割烹旅館「春帆楼」――6月2日午後8時すぎ、あたりが静寂に包まれる中、旅館スタッフはどこか落ち着かない様子で玄関を出入りする。
しばらくすると白のタクシーと黒塗りの車が到着。タクシーから現れたのは、白のカットソーに黒ジャケット姿の安倍昭恵首相夫人(56)だ。6名ほどのSPを従えて旅館に入って行った。
昭恵氏が通されたのは最上階の「帝の間」。昭和天皇が宿泊した、この旅館の貴賓室だ。窓からは関門海峡を一望でき、部屋代だけで3万円かかる。
この部屋で昭恵夫人を迎えたのは、保育サービス業大手ポピンズの中村紀子会長(69)。東京・広尾に本社を構える女性経営者である。元アナウンサーでありながら保育業界に乗りこみ、一代で事業を拡げてきた。
大ぶりのイヤリングにウェーブのかかった金髪混じりの茶髪をセット。首相夫人を迎えるにあたり、中村氏はわざわざこの旅館に前泊して昭恵氏を待っていた。
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source : 週刊文春 2018年7月5日号