金正恩3兆円支援を狙う「女エージェント」 安倍首相に韓国“親北議員”を紹介

「週刊文春」編集部
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 昨年6月、首相官邸を訪れた韓国からの一行の動向を日韓の公安当局が注視している。文在寅大統領の政務秘書官に加え、親北派の国会議員が多数含まれていたのだ。面会の目的は一体何か。その鍵は首相訪問をコーディネートした50代の日本人女性の存在にあった。

金正恩朝鮮労働党委員長

◆ ◆ ◆

 昨年の6月22日、首相官邸に2台の黒いワンボックスワゴンに分乗した韓国の国会議員ら十数名が姿を現した。この日、午後3時半から安倍晋三首相を表敬訪問するために来日した面々だった。

昨年6月22日に官邸で面会

「アテンド役を担ったのは元金融担当相の亀井静香氏で、30分強の面談でした。文在寅政権を支える与党『共に民主党』の趙正湜議員や野党議員など超党派の議員団で、文大統領の政務秘書官(現在は首席秘書官)の韓秉道氏も同行していました。ただ、実際にはこの表敬訪問は韓国の『與時齋(ヨシジエ)』なる財団法人が主導して行なわれたものでした」(官邸関係者)

 韓国の政府関係者が明かす。

「実は大統領直属の情報機関として知られる国家情報院が、この時の官邸訪問について、情報収集を行なっていました。與時齋は盧武鉉元大統領の側近だった“親北派”の李光宰・元江原道知事が院長を務めている団体ですが、国情院側は親北派が日本の官邸にも入り込み、主導権を握ろうとしている現状を憂慮していたのです。そして、さらに日本側の随行者のなかに注目すべき人物を捉えていた。Aという50代の日本人女性で、彼女が李氏と亀井氏を引き合わせた当事者だった。都内でコンサルタント会社を経営し、海外を飛び回るA氏にとって最大の後ろ盾が、韓国の大物ロビイストなのです」

 大物ロビイストとは朴東宣氏(85)、通称トンソン・パク――。70年代に韓国政府の意を受けて米国の多数の連邦議員に巨額の資金を提供、違法なロビー工作を行なったとして米韓関係を揺るがした「コリアゲート事件」の中心人物である。

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source : 週刊文春 2018年7月12日号

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