局長が収賄事件で逮捕。ワイロは息子の裏口入学――。教育行政を司る文科省で起きた信じがたい逮捕劇。受験勉強に励む学生、家族を愚弄する事件はなぜ起きたのか。徹底取材で見えてきたのはエリート官僚による呆れた親バカぶりと腐敗しきった大学の体質だった。
◆ ◆ ◆
「ちょっと待ってください。一本だけ電話させてもらえませんでしょうか」
7月4日午前8時、文科省の佐野太科学技術・学術政策局長(58)は突然の捜査に困惑を隠しきれない様子だったが、逮捕直前に、東京地検特捜部の担当者に訴えた。
そして旧知の人物に電話をかけ、こう語った。
「いま許可をもらってかけています。任意で出頭しているのですが、これから収監されます」
佐野の逮捕が発表されたのは約8時間後のことだった。
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source : 週刊文春 2018年7月19日号