週刊文春 電子版

フジTV出演「リウマチ名医」が東京女子医大患者データを盗んだ

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 医療

「神戸(かんべ)先生から突然連絡が来たのですが、なんで私の電話番号を知っているのですか?」

 東京女子医科大学東医療センター(東京・荒川区)の看護師に、外来患者から妙な問い合わせがあったのは今年3月のこと。それはテレビにも多数出演する「リウマチの名医」の“犯行”が露見する契機となった。

◆ ◆ ◆

「神戸先生」とは神戸克明医師。1965年生まれで、群馬大学医学部などを経た後、前出のセンターに整形外科医として15年間勤務。昨年11月に退職し、この7月、日暮里リウマチクリニックを開院した。リウマチや肩こりのカリスマ医師と言ってよく、多数のテレビ番組への出演歴を誇る。つい先日も『名医20人があなたの健康法を徹底議論!! ザ・ドクタージャッジ』(フジテレビ、6月24日放送)に出演したばかりだ。

TVに多数出演する神戸氏

 そんな名医を巡る問い合わせを不審に思ったセンター幹部は、病院スタッフへの聞き取りを開始した。すると、「他の複数の看護師にも、患者から同様の問い合わせがあったことが判明。さらに『患者をうちに回してほしい』と神戸氏から直接頼まれた医師もいることがわかりました」(センター関係者)。

 事態を重く見て、大学の内部監査室が顧問弁護士とともに本格的な調査に乗り出すこととなった。個人情報保護法では患者の病歴は「要配慮個人情報」として「取扱いに特に配慮を要するもの」と定められており、単なるメールアドレスなどの流出とは次元が違う。外部に持ち出すことは決して許されない「患者の個人情報」を、神戸氏はいつ、どのように入手したのか。

「調査の結果、神戸氏が退職して2カ月が過ぎた今年2月12日に、神戸氏のIDとパスワードでセンターのパソコンにログイン、二百数十件の電子カルテが閲覧されていた事実が確認されました。その日は建国記念日の振り替え休日。防犯カメラには、無人の整形外科・リウマチ科外来や医局に、神戸氏が暗証番号を入力して忍び込む様子も映っていた。神戸氏は午後4時から夜まで5時間ほど滞在し、お菓子を食べながらせっせとカルテを書き写していたそうです」(同前)

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

すべての記事が読み放題
月額プランは初月100円

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 音声・動画番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 週刊文春 2018年8月9日号

文春リークス
閉じる