今年5月、謎の覚醒剤中毒死を遂げた“紀州のドンファン”こと和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助氏(享年77)。事件解決の糸口が見えない一方、莫大な遺産の行方を大きく左右する“遺言状”の存在が、小誌の取材で判明した。
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〈いごん〉
ひらがなで銘打たれたA4サイズの一枚の紙。〈私、野崎幸助は〉と始まる手書きの文面には、自身と会社の全財産を田辺市に寄付する旨が明確に綴られていた。日付は今から5年前、2013年の某日。いわゆる自筆証書遺言である。
「もともと生前の野崎氏が口にしていたことのある内容ですが、書面化した遺言が、首都圏のある関係先に託されていたんです。野崎氏本人の署名と捺印もしっかりとなされています」(野崎氏の知人)
事件から約2カ月半。これまで、野崎氏の遺言状は存在しないとされてきた。
「遺言が見つかったのは7月下旬。これから裁判所で遺言を確実に証拠保全するための『検認』手続きをすることになります」(同前)
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source : 週刊文春 2018年8月16・23日号