10月20日、宝塚歌劇団は宙組公演「PAGAD(パガド)」の全公演を11月5日まで中止すると発表した。世間に衝撃を与えた9月30日に娘役の有愛きい(享年25)が自宅マンションから飛び降りて自死した事件。10月上旬、劇団側は月組の稽古場で団員向けの説明会を開いていた。
「週刊文春」は約50分にわたるその時の音声を入手。一体、何が話されていたのか。以下がその内容である。
木場健之理事長 9月30日に、宙組の生徒が1名亡くなるという事態になりました。ご家族の強いご希望がございまして、我々も皆さんに速やかにお伝えすることができず、また外に向かっても 十分な公表ということができない状況でございます。それはもうご遺族のご心情を察すれば致し方ないことだと思っております。
我々は今、その気持ちに寄り添った対応を続けているところでございます。ただ一方、警察から情報の提供があり、マスコミに当日の夕方から情報が出始めたということでございました。我々としては、そこで後手後手に回ってまってしまいました。
少しずつ情報の方をお伝えしてまいりましたが、それでも、やはり十分なことはお伝えできず、悲しみを大きくする結果となってしまったこと、本当にお詫び申し上げます。我々の大切な仲間の命が失われてしまったという現実を前に、それでも私たちは正面から向き合って、なぜ彼女はこういう道を選ばなければならなかったのか、今後2度とこういう事態が起きないようにするにはどうしたらいいのかということにつきまして、内部だけではなく外部の方の協力をいただきながら、きちんと調査、検証して、皆さん方が今後も夢と誇りを持って日々を過ごせる劇団であり続けられるように、 皆さん方にもっともっと寄り添って取り組んでいきたいと思います。これはもうお誓い申し上げます。
現在の各組の状況でございますが、花組が本日より公演を再開いたしました。 誠に申し訳ない状態ですが、情報を十分に伝えないまま、10月1日の公演は続行していただきました。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 電子版オリジナル