体操界を揺るがす暴力問題。暴力を理由に、速見元コーチの「排除」を主張する塚原夫妻だが、問題の根源は体操協会に君臨してきた彼らにあるのではないか。小誌に寄せられた2人の「暴力指導」、引き抜き工作の新証言。塚原夫妻はこの疑惑にどう答えたのか――。
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朝日生命体操クラブと交流のあった元コーチは、日本体操協会の副会長、塚原光男氏(70)の指導ぶりに呆気にとられた経験があるという。
「チームを引き連れて朝日生命の体育館に練習に行った時のことです。塚原氏はその場にいた選手らにソフトクリームを買って来てくれ、『はい、おやつ』と配ってくれました。そのなかに体重調整をしている朝日生命の選手が2人含まれており、塚原氏はこの2人は『体重オーバーしているので結構です』と断わるものと思っていたようです。その場で解散となったのですが、塚原氏はその2人を呼び止め、『お前らちょっと入って来い』と指導員室に呼びました。そして『何食べようとしているんだよ』と2人のソフトクリームを取り上げて、頭に逆さまに突き刺したのです」
「食いたかったら食えよ」
コーンが帽子のように乗ったまま、塚原氏の説教は始まったが、ソフトクリームが顔に溶け出し、一人がそれを舌で舐めたことで、再び塚原氏の怒りに火が付いた。
「最後は冷蔵庫から別のソフトクリームを取り出して、『食いたかったら食えよ』と口に突っ込んでいました」(同前)
小誌は先週号で、光男氏と、その妻で協会の“女帝”と呼ばれる塚原千恵子女子強化本部長(71)との“暴力指導”を複数の元選手の証言とともに克明に報じた。
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source : 週刊文春 2018年9月20日号