「式場はオーシャンビューで、私も婚約者も友人も、憧れのハワイウェディングをとても楽しみにしていました。今は、落胆と怒りしかありません」
そう本誌に語るのは都内在住のA子さん(30代)。結婚が決まった彼女は、今年初めに式場選びを開始。ハワイで式を挙げたいと思い大手旅行会社エイチ・アイ・エス(以下HIS)を訪れた。売上高6000億円超、海外旅行取扱額は業界2位を誇る同社には、ウェディング専門セクション「アバンティ&オアシス」がある。
「特に海外挙式に力を入れているようでした。店舗の担当者が勧めてきたのが、オアフ島の『ザ・クラウチングライオン』(以下CL)という式場でした」(同前)
担当者の説明によればCLは9月1日にオープン。10月に挙式を予定するA子さんたちは、出来たての式場で新しい人生の門出を飾れることになる。A子さんは大いに魅力を感じた。
「CLは他の旅行会社では取り扱いがないため、私たちはHISに申し込むことに。すぐに申込金10万円を支払い、8月中には旅行代金を除いた式代百数十万円を全額支払いました」(同前)
ところが式を翌月に控えた9月6日、耳を疑う知らせが届いた。HISの担当者から「式場の完成が遅れているのでキャンセルとなりました」と電話があったのだ。A子さんが「なぜ、もっと早く伝えてくれなかったのか」と抗議すると担当者は謝るだけ。代金返金のうえ、補償金20万円を支払うなどと説明したという。一件だけ示された代替プランは受け入れられるものではなかった。予定を組んでくれている親戚友人などはどうなるのか……。A子さんは途方に暮れた。
「謝罪の言葉もありません」
同じ目に遭ったのはA子さんだけではない。
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source : 週刊文春 2018年10月4日号