土俵に身命を賭し、弟子の育成に心血を注いできた貴乃花の衝撃的な「引退」。“平成の大横綱”を孤独と絶望の淵に追い込んだ、相撲協会の有形無形の圧力、盟友だった親方衆の裏切りとはいかなるものだったのか。小誌の直撃に「苦渋の決断」の真実を語った――。
◆◆◆
「日本相撲協会は、私を解雇するのが目的だったんですよ。私に協会を乱す悪者の烙印を押して、部屋ごと丸潰しにしようと。全てがそういう方針のもとに行われてきたとしか、考えられないんです」
引退会見の後日、元横綱・貴乃花(46)は、静かにこう振り返った。
「私一人なら、ただ耐え続ければよかったんですけどね。でも、弟子たちまでターゲットにされたわけですから。このままだと今までのように相撲が取れなくなってしまうと。うちの子たちは何としても守らなければいけません。そのためにはもう、自ら身を退くしか、選択肢はありませんでした」
なぜ角界を去る決断をしたのか
穏やかな口調ながら、言葉の端々には、不本意な決断に追い込まれた絶望も滲んだ。本人が続ける。
「もちろん、いろんなご意見や見方があるかとは思います。言いたいだけ言ってもらってかまいません。ただ、また違った角度からも一連の出来事を見ていただけたらと……」
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source : 週刊文春 2018年10月11日号