閣内からも延期論が飛び出すなど、暗雲が垂れ込めている大阪・関西万博。国民負担も増大していく中、維新の吉村知事らは予定通りの開催を主張し続けている。その背後にあったのは、あの吉本興業との深すぎる関係だった。

 

▶介護事業から公園管理まで…吉本が府市事業を大量受注
▶ゼネコン幹部連続直撃「海外パビリオンはもう間に合わん」
▶謎予算 ミャクミャク像623万円、石のトイレ6000万円
▶松本司会正月番組に吉村登場、堺市長選に吉本芸人続々
▶中田ボタンと親密 維新馬場政治資金500万円が吉本劇場に
▶高市大臣が明かす「万博延期を岸田首相に伝えると電話が」

 ダウンタウンの“生みの親”として知られる男は、大阪から北に800キロ離れたスキーの聖地にいた。

「吉本興業で40年以上サラリーマンをやっていました。今は万博の座長をやらせてもらっています。万博も様々な声がある。えらいこっちゃな、受けなかったほうがよかったかなとも思ったんですが……(笑)」

 1月28日、蔵王山の麓にある小劇場「東ソーアリーナ」(山形市)。白髪にグレーのスーツ姿で聴衆を沸かせていたのは、吉本興業の大﨑洋前会長(70)だ。2009年の社長就任以降、昨年4月に会長を退くまで“吉本のドン”として君臨。現在は、25年大阪・関西万博の催事検討会議の共同座長を務めている。

ダウンタウンを育てた大﨑氏

 自身が無名時代に見出したダウンタウンは「アンバサダー」に任命され、万博PRに一役買ってきた。だが、小誌が昨年末に報じた性的行為強要を巡る問題で、松本人志は芸能活動を休止。本件については「ノーコメント」を貫く“ドン”だが、90分の講演ではこう吐露する場面もあった。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 9

  • 67

  • 11

source : 週刊文春 2024年2月8日号