地域や職場の健康診断、臓器ごとに分かれたがん検診、人間ドック――多種多様な「検査」に取り巻かれる私たち。しかし、受ければいい、というものではない。検査にはおカネもかかればリスクもある。何が健康長寿に有効な検査かを見極め、賢く選ぶことが肝要だ。
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本誌9月13日号に「この検査、必要なし」という記事を掲載した。
「肺がん検診(胸部X線検査)」「胃がん検診(バリウムX線検査)」「前立腺がん検診(PSA検査)」「腫瘍マーカーによるがん検診」「脳ドック検査」「頸動脈エコー検査」「軽度の頭部外傷に対するCT検査」「腰痛の画像診断」などについて、「エビデンス(科学的根拠)がない」「不要」と断じる専門家の意見に驚いた読者もいたに違いない。
その一方で、次のような疑問を抱いた人も多かったのではないだろうか。
「では、受けるべき検査には何があるのか?」
そこで、あらためて専門家に意見を求めた。まずは読者が最も気になるであろう、がん検診から。
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source : 週刊文春 2018年11月29日号