週刊文春 電子版

2億円を詐取 京王電鉄子会社・京王観光が“キセル”で大儲け

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 経済 企業

「『絶対に外部に漏らすな』と社内では緘口令(かんこうれい)が敷かれ、役員や一部社員のみでの対応が続いています」(京王観光関係者)

 京王グループの旅行会社として、法人・学校向け団体旅行を数多く手掛ける京王観光の、前代未聞の不祥事を暴く。

◆ ◆ ◆

「不正が行われていたのは、京王観光の大阪支店と大阪西支店の二支店(昨秋に統合)です。団体旅行を実施する際、ツアー参加人数分のJR乗車券を購入せず、差額分の乗車料金を利益に計上していたのです。京王観光にはJR乗車券の発券端末が各支店に設置されており、京王側の責任で発券・発売が行えるようになっています。この仕組みはJRとの信頼関係のもと性善説で成り立っており、団体旅行で改札を通過する際、JR側も発券数と乗車人数が合致するかなど、いちいちカウントしていません。それを逆手に取った“キセル”(不正乗車)ですから極めて悪質です。しかも、現在の担当者が独断でやったことではなく、組織ぐるみで常態化しており、10年近く続いていたようです。被害はJR北海道から九州まで全6社に及び、被害総額は今把握されているだけでも軽く2億円にのぼるそうです」(同前)

 

 不正は昨年5月頃に初めて発覚。京王観光の100%株主である親会社・京王電鉄にも激震が走った。

「すぐに内部調査が開始され、JRに謝罪と報告に行った。ただ、端末の履歴から遡れるのは一部分のみのため、JR各社は現在、被害額を独自に調査しているそうです。被害は全国に広がっており、2億円をさらに上回る膨大な額になる可能性もある」(同前)

外部公表はしないことを画策したが……

 京王もJRも同じ鉄道会社。正規の運賃を払ってもらうことが経営の根幹なのはいわずもがなだ。京王電鉄、京王観光の他にもバス、百貨店など全体で2万人の従業員を抱える京王グループにとって、これが表ざたになれば死活問題だ。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

すべての記事が読み放題
月額プランは初月100円

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 音声・動画番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 週刊文春 2019年1月17日号

文春リークス
閉じる