物忘れがひどくなってきたら、普通は認知症を疑うだろう。しかし、それは「高齢者うつ病」の場合もある。非常に似た症状が出るが、異なる病気であるため、当然、効く薬も違う。もし間違えると症状はひどくなるばかりか、本物の認知症になるケースも多いという。
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「高齢者のうつ病は年々、増加傾向にあります。さらに認知症の症状と似ているため見分けがつかず、誤診されてしまうケースもある」
そう語るのは、順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院の馬場元(はじめ)医師だ。
「うつ病」と聞くと、働き盛りの世代に起こりやすい病気で、仕事や人間関係の悩みが原因で発症する、といったイメージがあるのではないだろうか。だが、実は高齢者にも多いのだ。
厚生労働省の平成26年の「患者調査」によれば、うつ病を含む気分障害の患者数は111万6000人に上り、そのうち65歳以上の高齢者は34万人と、全体の約3割を占める。
また、実際には大半の人が病院で受診しておらず、日本の高齢者全体で見れば、10人に1人以上がうつ病を患っているという。
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source : 週刊文春 2017年6月22日号