週刊文春 電子版

「高齢者てんかん」の真実 認知症と誤診されるケースが続出 

長田 昭二
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数十秒ほどボーっとして動きを止める。この間の記憶はない――。一見、認知症のように思えるが、実は「高齢者てんかん」という病気の可能性がある。自動車事故にもつながりかねない症状だが、認知症に間違われ、有効な薬を処方されないケースが多々あるという。

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 高齢者ドライバーが起こす交通事故の増加が問題になっている。背後に認知症の存在が疑われるケースも少なくないが、実は意外な病気が関係している可能性が出てきた。「高齢者てんかん」という病気だ。

 てんかんというと、強烈な全身けいれんを伴う症状を思い浮かべがちだが、高齢者てんかんは、それとはかなりイメージが異なる。ボーっとしたり、意味なく口や手、足を動かすだけ、あるいは意味不明の発言といった「穏やかな発作」が多いのが特徴だ。知らない人がそれを見ても「てんかんの発作」を疑うのは難しく、認知症と間違われることが多いという。

 高齢者てんかんの診断と治療に力を入れる、朝霞台中央総合病院脳卒中・てんかんセンター長の久保田有一医師は、次のように解説する。

「高齢者の起こした交通事故の中には、事故原因を『認知症によるもの』、あるいは『原因不明』とされているものの、実際には高齢者てんかんの発作で意識を失い、その間に事故を起こしているケースは少なくない」

 その実態を探った。

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source : 週刊文春 2017年2月9日号

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