入れ歯で悩む高齢者は多い。だが、年を取れば歯は失うものと考えるのは間違いだ。医療の進歩で歯を長持ちさせるノウハウは飛躍的に向上した。80歳を過ぎても自分の歯で食べることは難しいことではない。まずは専門家がすすめる4つの対策から始めてみよう。
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「8020(ハチマルニイマル)」と言う言葉をご存じだろうか。
「80歳になった時、自分の歯を20本以上残す」ことを目標に掲げたキャッチフレーズである。
1989年に当時の厚生省が主導して始めた運動で、高齢になっても口の中に20本の歯が残っていれば、たいていの食材は食べられる、という歯科のエビデンスに基づいたものだ。
人間の歯は上に14本、下に14本の計28本生えている。これに加え、親知らずが上下左右に1本ずつあると計32本となる。親知らずをカウントしなければ「8020」を達成するには、自分の歯を9本以上失わなければよいということだ。
ちなみに運動が始まった当初は「8020」の達成率は10%にも達していなかった。加齢と共に歯を失うのは「仕方がないこと」と捉えられていたのだ。
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source : 週刊文春 2017年8月3日号