毎日、しっかり歯磨きをしても気づかないうちに罹っていることが多い歯周病。進行すると歯を失うだけでなく、動脈硬化や糖尿病の原因にもなるだけにやっかいだ。どうすれば予防できるのか。歯ブラシの使い方から、歯科医の選び方まで専門家に解説してもらった。
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「歯周病は日本人の成人の8割以上がかかっている病気です。最悪の場合、歯を支える骨が溶けて、歯を失ってしまう恐ろしい病気なのですが、自覚症状もなく、正しいケアの知識がない人があまりに多い」
こう語るのはスウェーデンデンタルセンター院長の弘岡秀明歯科医師だ。
日本歯科医師会が、「80歳になっても20本以上の歯を残す」ことを目標に掲げ設立した、「8020推進財団」の2005年の調べでは、日本人が歯を失う原因の第1位は、歯周病だ。42%の割合を占め、2位で32%の虫歯を優に超えている。
では、歯周病とは一体どのような病気なのか。
「虫歯も歯周病も、細菌の塊であるプラークによって発症します。虫歯はプラークのうち空気を好む細菌(好気性菌)が歯に付着して酸を出し、歯を溶かす病気です。一方の歯周病は嫌気性の歯周病菌が、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に入り込み、毒素を発して歯肉や歯槽骨(歯を支える骨)を溶かしてしまうんです」(同前)
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source : 週刊文春 2017年4月27日号