「すぐトイレに行きたくなる」、「くしゃみしただけで漏れる」――尿に関する悩みを持つ人は多い。こうした排尿トラブルは生活の質を下げるだけでなく、認知症リスクを上げたり、ガンのサインであるケースもある。様々な悩みを解消する方法を、専門医に聞いた。
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2015年、イグノーベル賞の物理学賞を受賞した研究に、「体重3kg以上の哺乳類は、体の大きさに関係なく、放尿時間がほぼ21秒(誤差は13秒内)」とするものがある。同賞は誰も思いつかないユニークな研究を対象に、毎年ハーバード大学で授賞式が行われている。
この興味深い成果を引き合いに、順天堂大学大学院教授の堀江重郎医師(泌尿器科)が語る。
「人間も生殖年齢では排尿時間がだいたい21秒になります。厳密には男性より女性の方が排尿時間は短いのですが、この21秒を目安に、大きなズレがなく、排尿を終えてスッキリしていれば、問題はありません。それに対して、出し切るのに時間がかかり過ぎたり、出し切った感がなかったりすると、排尿機能に何らかの異変が生じている可能性があると考えた方がよいでしょう」
極めて身近な生理現象である「排尿」。これにまつわる不快感や悩みには様々な種類がある。
“21秒の法則”から分かる「尿が出づらい」、「残尿感がある」以外にも、「トイレが近い」、「尿漏れする」、「夜中に何度もトイレに起きてしまう」などの症状が代表的だ。また、「血尿が出る」など色に異変が生じることもある。
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source : 週刊文春 2017年7月6日号