自公内もまとまりを見せ、生前退位は「一代限りの特例法」で着々と処理されようとしている。療養中の雅子妃を抱える東宮が次代を継ぐとき、今上天皇が築いた象徴のかたちは、一体どうなるのか。10年間、天皇と皇太子のご調髪を担当する大場氏の緊急提言第2弾!
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「2月8日で天皇陛下のビデオメッセージ公表から半年が経ちます。『象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ』と陛下はおっしゃいました。この皇位の安定継承を願われる陛下のお気持ちを、どこまで忖度した議論が行われているのでしょうか」
こう語るのは本誌先週号「天皇の理髪師初告白『人間・明仁天皇』」で初のロングインタビューに応じた大場隆吉(たかよし)氏(65)。
この10年、「ご理髪掛」として、天皇だけでなく、皇太子にも仕えてきた。
「皇太子殿下には我々のような選択肢や自由がなく、側近の方にもおっしゃらないような苦悩を、私はご調髪の中で感じたことがございます。殿下のご性格は、明るくて闊達。人の言葉を捻じ曲げて受け取ることのない、真っ直ぐな方です。ご調髪が終わった後はいつも殿下のほのぼのとした温かさを感じて心が軽くなります。そして、なんといっても大変忍耐強い“我慢の方”なのです」
大場氏が皇太子に触れて驚いたのは、天皇との髪質の違いだったという。
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source : 週刊文春 2017年2月16日号