「一体、何を考えているか分からない」。永田町や霞が関から聞こえてくるのは、岸田首相に対する嘆き節だ。そんな首相が水面下で洩らしてきた肉声を徹底解析すると、最高権力者としての恐るべき実像が浮き彫りになった。
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悠然と聳える山々に囲まれた島根県奥出雲町。日本最古の歴史書・古事記に記される「ヤマタノオロチ伝説」の舞台として知られ、“神々の国しまね”を象徴する場所の一つだ。そんな神話の伝わる里山の一角に品川ナンバーのセンチュリーが滑り込んだのは、4月21日正午前のことだった。降りてきたのは、岸田文雄首相(66)その人である。
首相がこの日、島根県を訪れたのは、1週間後に投開票を迎える衆院島根1区補選の応援演説のため。用意された選挙カーの上でマイクを握ると、険しい表情で「自民党に対して大変厳しい目が注がれている」と切り出した。
だが、小誌が今回、複数のルートから入手した岸田首相の「オフレコメモ」に記されていたのは、そんな殊勝な言葉とは裏腹の“禁断の本音”だった。
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source : 週刊文春 2024年5月2日・9日号