「明石市長の暴言音声ですが、録音した“容疑者”として、ある職員の名前が上がっている。それは9年前の騒動にも関わった“いわくつき”の人物だからです」(議会関係者)
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国道工事の立ち退き交渉を巡って「火をつけて捕まってこい」などと市幹部に暴言を吐いた兵庫県明石市の泉房穂前市長(55)。
「1月中旬、神戸新聞やNHKに技術担当理事・A氏への暴言を収めた音声が提供されました。ただ、すぐには表に出ず、後に音声を入手した朝日新聞などが29日に報じ、“全国ニュース”になった。ところが、音声には続きがありました。工事の遅れで市民の事故が多発しているとして、“安全対策”も強調していたのです。2月1日に引責辞任を表明したこともあり、泉氏への擁護論が逆に高まっています」(社会部記者)
もともと泉氏は子育て政策に力を注いで市の人口をV字回復させたり、犯罪被害者への損害賠償金を市が立て替えられるよう条例を改正するなど、改革派市長として名を上げていた。だが、現役職員はこう憤る。
「役人にはパワハラのオンパレードです。『怒鳴る』『壊す』は茶飯事で、働き方改革をウリにしながら、休日の電話は当たり前。近隣自治体の職員にも『公務員風情が。なめやがって』と言い放っていた。気に入らない職員を臨時異動させることも。職員の多くは“自衛”のために市長との会話を録音しています」
今回の音声問題がなければ泉氏の任期は4月までだった。次期市長選には前任の北口寛人元市長(53)が立候補を表明しているが、当初はその“政敵”の関与も取り沙汰された。今回の音声は17年6月のもので、このタイミングでの流出はあまりに不自然だからだ。
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source : 週刊文春 2019年2月14日号