「数々の疑惑にきちんと答えようとしない院長の姿勢には愕然としましたが、同時に、あの人らしいな、と妙に納得もしました。地元では医者の権威は絶大です。警察でも動かない限り、このまましらばっくれるつもりなんでしょう……」
告発者の一人、元助産師のC子さんはこう嘆息した。
◆ ◆ ◆
先週号で小誌が報じた、埼玉県日高市にある産婦人科「太田マタニティクリニック」(以下、太田クリニック)での違法中絶と保険料の不正請求問題。発売日の2月7日午後2時、報道各社の記者が待ち受ける中、スーツ姿の男性たちが次々とクリニックへ足を踏み入れた。地元記者が解説する。
「記事を読んだ埼玉県庁の医療整備課と狭山保健所によって立入検査が行われました。ただ今回はあくまでも任意の検査だったため、全社、報じていません。所要時間は3時間弱でした」
県の関係者によると、不審な点があったという。
「担当者が院内で該当するカルテ等を確認したところ、所々、歯抜けになっていた。県は不信感を強め、徹底的に調査を進める方針です。抜け落ちている部分の資料を揃えるようクリニック側に要請している模様です」
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2019年2月21日号