衝撃の逮捕劇から3カ月あまり。日産トップの西川社長がゴーン氏について重い口を開いた。「会社は贅沢な暮らしをするための道具だったのか」。取材に対し、憤りを隠さない西川社長。かつて“チルドレン”と呼ばれた男が明かす元ボスの知られざる姿とは――。
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かつてゴーン氏が、瀕死の状態だった日産をV字回復させ、救ったのは確かです。しかしゴーン氏には果たして、日産という会社への愛情やこだわりがあったのか。日産は、ゴーン氏やその家族が贅沢な暮らしをするための道具に過ぎなかったのか。数々の不正が明らかになった今、ボスとして理解していたはずのゴーン氏のことが良く分からなくなってしまいました。
それでも、確かに言えることは、ゴーン氏は日本人や日本の社会に対し心からの敬意を持っていたかどうか、大きな疑問を抱いたということです。日本への敬意があれば、あんな不正ができるはずがありません。敢えて厳しい言い方をすれば、ゴーン氏は日本を、日本人をナメていたのではないか――それが今の偽らざる実感です。
私がゴーン氏と日本で最後に会ったのは、昨年9月下旬。ルノーとの経営統合について話しましたが、議論は平行線を辿りました。
「これからどうしていくか、議論していかなければならないな」
彼の不正を知ることになったのは、そう言い合っていた矢先のことでした。まさに青天の霹靂だったんです。
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source : 週刊文春 2019年3月7日号