スカイツリーの施工でも有名なゼネコン・大林組。先日、27歳社員が就活生への強制わいせつ容疑で逮捕されたが、それは氷山の一角だった。小誌に今回、悲痛な告発を行うのは入社1年目の女性社員。業界一“女性が活躍する会社”を謳う大林組の実態とは――。
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「就活中の女子大生にわいせつな行為をしたうちの社員が逮捕されました。実は私も最終面接の直前、大学のOBでリクルーターの男性に迫られ、肉体関係を持ってしまったんです。内定が取り消されるのが怖くて、その後も不適切な関係を続けてしまった。そのまま去年の春に就職しましたが、私だけ正当ではない方法で入社したんだと、ずっと自分を責め続けていました」
小誌にそう告白するのは、スーパーゼネコン・大林組の新入社員、斉藤絵美さん(24=仮名)だ。
「会社には一応、『ハラスメント相談窓口』があります。でも相談しても、相手は立場が上の人。1年目の社員の話なんて揉み消されるかもしれない、と思いました。面接の時も、面接官が『絵美ちゃんの崩れたところを見てみたい』と言ってくるような会社ですから……。実際、逮捕された社員まで出た。それで、今回こうしてお話ししようと決意したんです」
女性が働きやすい会社をアピール
東京スカイツリーの施工で知られる大林組。18年3月期の連結売上高約1兆9000億円は鹿島や大成建設などを上回り、スーパーゼネコンでもトップだ。
「蓮輪賢治社長はリニア工事の談合事件で辞任した白石達氏の後を受け、昨年3月に就任しました。歴代社長は建築畑でしたが、蓮輪氏は初の土木系出身。社員からは“土木の希望”と呼ばれています」(経済部記者)
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source : 週刊文春 2019年3月14日号