〈斎藤知事におかれては知事の職を辞され、自身の立場と説明に対して民意を問い直すことを要請します〉
9月9日、兵庫県知事の斎藤元彦氏(46)に対して辞職要求を突き付けたのは、日本維新の会だ。
県庁担当記者の解説。
「斎藤氏の『違法行為等について』を告発する文書を作成した元県職員X氏(故人)に対し、『嘘八百』として懲戒処分を断行。県議会が設置した百条委員会ではX氏を公益通報制度に基づく保護対象としなかった経緯が次々と明らかになり、強く批判されています」
しかし斎藤氏は頑なだ。X氏の自殺という最悪の結果を招いた判断の正当性を主張し続け、県政を混乱させた責任について問われ、「道義的責任とは何か分からない」と言ってのけた。
「見かねた自民県議団は6日、知事に対して辞職要求することを表明。維新の動向が注目されていましたが、遅ればせながら9日に態度を示した形。辞職要求自体に法的拘束力はないが、今や県内会派全てが辞職を求めています。にもかかわらず斎藤氏が辞める気配はまるでない」(前出・記者)
9月議会での不信任決議案提出は待ったなし。可決されれば斎藤氏は議会解散か失職かを選ぶ形になる。そもそも問題発覚当初から他党は知事に批判的だった。なぜ維新は土壇場まで煮え切らぬ態度をとったのか。
「維新が斎藤知事の『生みの親』だからですよ」(同前)
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source : 週刊文春 2024年9月19日号