NHK紅白プロデューサーが制作費8000万円を横領していた!――「もう一度読みたい、あのスクープ」

「週刊文春」編集部
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予算約6700億円、職員約1万2000人――巨大特殊法人NHKは、言うまでもなく我々国民が支払う受信料によって運営されている。そのNHKの花形プロデューサーが許し難い詐欺的行為に手を染めていた。この「犯罪」の事実を調査・告発したのは彼の後任者である。

※「週刊文春」創刊60周年企画「もう一度読みたい、あのスクープ記事60本」より、アンケート得票数の高かった記事を特別再録します。本記事は2004年7月29日号より転載。記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のものです。

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「不正を見つけた時、本当にビックリした。嘘だろう、まさか、と。不正振り込みの資料をトータルすると、1億円までいかないが、それに近い額だった。冗談だろう、そんなことできるのかって、誰だって驚きますよ。今でも本当に、よくもそんな大それたことをやったと思う。同じ局員として当然、あってはならないと思ったし、信じたい。しかし実際にそういう事実はあった……」

 重い口を開き、こう証言したのはNHKのチーフプロデューサーだった飯塚英寿氏(47)。飯塚氏は2001年6月からNHK衛星第2放送の音楽番組『ジュニアのど自慢』を担当。その番組を舞台に巨額の「不正横領事件」を引き起こしたのが、飯塚氏の前任者、磯野克巳チーフプロデューサー(47・以下CP)だった。

『ジュニアのど自慢』は、99年7月に、衛星放送十周年を記念して総合テレビ『のど自慢』の子供版として鳴り物入りでスタート。森口博子を司会に迎え毎週土曜日にオンエアされていた。全国各地でイベントが開催され、モー娘。など毎回多彩なゲストが招かれ評判を呼んだ。歌手やアイドルに憧れる全国の子供たちに夢を与える娯楽番組だ。

 NHK局員A氏の証言。

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source : 週刊文春 2004年7月29日号

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