大塚家具和解？　父は週刊文春に「会社が一緒になることは絶対ない」

「あの日は朝から免許の更新に出かけていた。一度自宅に戻って昼食を食べていた時に息子から連絡があって、『ええ？　本当か？』と。正直、驚きました」

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　5月6日夕刻、オープンしたばかりの「匠大塚青山」で10日前の出来事を振り返るのは、匠大塚会長の大塚勝久氏（76）である。

　長女の大塚家具・大塚久美子社長（51）が匠大塚の新店舗を電撃訪問する――そんな情報が飛び交ったのは4月26日の午後。「和解劇」を取材しようと、店舗前には多くの報道陣が詰めかけた。開店を翌日に控えたプレオープンの日だったが、お祝いムードは喧噪でたちまち吹っ飛んだ。

　17時半過ぎに花束を抱えた久美子氏が来店。大塚家具の経営権を巡って争った2015年以来となる親子対面を果たした。その後メディアの囲み取材に応じ、勝久氏に対して、家具業界の新団体への参加を呼び掛けたことなどを明かした。

　これを受けてメディアは一斉に「和解へ」と報じたが――。当日店内にいた久美子氏の実弟で匠大塚社長・大塚勝之氏が証言する。

「第一報はメディアの方からの問い合わせでした。会長に伝えた後で母にも連絡しましたが、『本当に謝りに来るのなら、ちゃんと受け入れてあげてね』と」

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source : 週刊文春 2019年5月16日号