貴乃花 我が相撲道「道場設立と我が師匠論」

「週刊文春」編集部
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「道場」設立を発表した貴乃花。その構想の源流には、二人の恩師から受け継いだ、日本文化の担い手たる立派な力士を育てるのだという使命感があった。04年に師匠となってからは、鍛練の前に「衣食住」の大切さを説きながら、弟子の育成に心血を注いでいく。

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 令和の幕開けから間もない2019年5月10日。貴乃花光司氏(46・以下、貴乃花)は、所属事務所のホームページを通じて、一般社団法人「貴乃花道場」の設立を発表した。元外交官でユネスコの第8代事務局長を務めた松浦晃一郎氏を理事長とし、貴乃花は理事の一人として名を連ねる。

 昨年、日本相撲協会を退職した後、貴乃花は次の人生の構想を小誌に明かしてきたが、その要となる活動が、これから本格的に始まろうとしている。

「親方を引退してから、私を育ててくれた相撲への恩返しをしたいと考えてきましたが、支援してくださる方にも恵まれて、社団法人の設立に漕ぎ着けることができました。全国のお子さんに、相撲を通じて日本の伝統文化の素晴らしさを知ってもらいたいと思っています。性別を問わず、裸足になって土の上で遊ぶ機会をたくさん作っていけたらなと。将来、どんな職業に就くとしても、子供の時に相撲という自国の文化に触れた経験が何かしらの糧になってくれれば本望です」

05年6月、部屋の稽古場で弟子を指導

 貴乃花は、噂の絶えなかった政界進出を、一貫して否定してきた。視線の先にあるのは、国の未来を担う子供たちと土俵を通じて接していくことだ。

「同時に、今後は海外にも日本の文化を発信していければと考えています」

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source : 週刊文春 2019年5月23日号

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