社長辞任レオパレス「問題なし」物件でも眠れないのは…

「週刊文春」編集部
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 先週号(5月9日発売)で小誌が報じたレオパレスの「新たな建築基準法違反疑惑の証拠写真」。配管の貫通部の穴がふさがれておらず、準耐火構造に欠陥があると指摘した。界壁ではなく貫通部の問題を初めて指摘されて驚いたのか、発売日の午後、レオパレスからはこんなメールが届いた。

◆◆◆

〈どの物件の写真なのか教えて頂けませんでしょうか〉

 それから約11時間後。日付が10日に変わった途端、深山英世社長(61)退任の一報が駆け巡った。

社長を辞任した深山氏

 同日、〈代表取締役交代について〉というペーパーが社員に配布された。そこには交代理由として、大幅な赤字決算を招いたこと、大幅な株価下落により大きく企業価値を損なったこと、社長就任以降にも施工不備が判明したことの3点が挙げられている。新社長に指名されたのは、宮尾文也氏(59)。だが、宮尾氏の抜擢に疑問を呈する関係者も多い。

「宮尾さんは30歳の時に中途入社。経理やリゾート事業、広報などを担当してきた人で、レオパレスの“本業”であるアパート建築や賃貸にはほとんど携わってこなかった。周りからは『深山社長のイエスマン』といわれています。結局、取締役として社に残る深山氏による院政が敷かれるのだろうと皆落胆しています。その上、問題が落ち着いたら現副社長の深山忠広氏(53)が次の社長に就くのではないかという観測もある。英世氏も忠広氏も創業者・深山祐助氏の甥っこです」(レオパレス関係者)

両隣の部屋から話し声が筒抜け

 だが、果たしてそううまくいくかどうか。界壁不備問題が発覚し、昨年5月から全棟調査(全国約3万9000棟)を始めたレオパレスは、すでに半数以上が「調査済み」だと言う。だが、その調査で「問題なし」と認定された東京郊外の「ヴィラアルタ」シリーズに住むA氏が話す。

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source : 週刊文春 2019年5月23日号

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