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青髪にゼブラ柄の毛皮コート姿の東容疑者が爽彩さんの自宅へ

 東容疑者の迷惑行為は、旭川に入ってから加速し、遺族や事件に関係ない人をも巻き込んでいった。23日深夜、自身のユーチューブにあげた動画では、

「俺は慎重に調べている」

「デマの情報に気をつけている」

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「被害者遺族のもとへ行くつもりはない」

「全てを晒す」

 など、自信満々に活動を報告していた。

爽彩さんの母親の自宅を訪れた東容疑者。画像は遺族の支援者提供

 この際に「被害者遺族のもとへ行くつもりはない」と語っていたが、4月25日、爽彩さんの母親の自宅にも訪れた。インターフォンのカメラには、青髪にゼブラ柄の毛皮コートを着た東容疑者の姿が記録されていた。

暴力団と関わりがあるようにネットで騒がれた

 旭川市内で、自動車店「GARAGE VOX」を営む宮川匠さん(48)一家はネットであらぬ疑いをかけられ、東容疑者から電話で“直撃”を受けた。宮川さんの息子は爽彩さんをイジメた加害生徒であるC男が通ったZ中学校の卒業生だ。今回のイジメ事件の報道があってから、どういうわけか宮川さんの息子は加害者グループの一員だったと「断定」され、家族全員の実名や自宅の住所まで晒され、犯罪者集団のような扱いを受けた。

 しかし、宮川さんの息子は加害生徒のグループとは学年も違い、爽彩さんと関わりがないことは、爽彩さんの遺族も断言している。宮川さんが語る。

廣瀬爽彩さん

「うちは21年間、地道に真面目に商売をしてきました。それなのに暴力団と関わりがあるようにネットで騒がれ、東容疑者にそうした間違った情報を拡散されてしまったため、仕事にも影響が出ています。東容疑者は先週末、突然店に電話をかけてきました。そして、私の息子をイジメの加害者扱いした上で、『取材させてくれ』と迫ってきました。『うちは関係ないので(家に)来ないでくれ』『そんなに話をしたいなら第三者がいる警察の前で話をしよう』と伝えると、そこで電話は切れました。

 東容疑者は結局、店にはやってきませんでしたが、自身のツイッターで一方的に店の写真を公開すると、息子の顔写真が晒されました。息子は『事件の主犯』扱いされ、『さすがにこれは酷い』と電話で伝えたら、ツイッター上から息子の顔写真は削除されました。

 ですが、既に東容疑者の投稿した息子の写真や名前がネット掲示板や別のユーチューバーによって次々と拡散されてしまいました。今でも毎日のように嫌がらせの電話が店にかかってきます。見慣れない、地方ナンバーの車が店の前をウロウロするようにもなりました」