2010年ごろから始まったアイドル戦国時代。ももいろクローバーZやでんぱ組.incがブレイクするなか、変異種として誕生したBiSが話題を集めることになる。
ソロ歌手だったプー・ルイがアイドルを志願して結成したBiSは、松隈ケンタによるクオリティの高い楽曲とマネージャーの渡辺淳之介による過激な仕掛けで、研究員たち(ファン)を熱狂させた。
BiS がavex traxからメジャーデビュー、両国国技館でのワンマンライブと規模が大きくなったところで、ファーストサマーウイカ、テンテンコとともに加入したのがカミヤサキだ。
しかし、加入から約1年でBiSは解散。カミヤサキは心残りを抱えたまま、新グループ・プラニメを結成する。
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特典会に参加すると「かわいい子とこんなにしゃべれるんだ!」と…
――カミヤさんのアイドルの原体験は?
カミヤ 最初にアイドルに惹かれたのは、小学生の時に観たモーニング娘。さんの『Go Girl ~恋のヴィクトリー~』でした。
時間が空いて、高校生の時にAKB48さんで初めて握手会に行ったんです。さらに、ももクロさんのことが好きになって。当時のももクロさんは本当に「いま、会えるアイドル」だったので、特典会に参加すると「かわいい子とこんなにしゃべれるんだ!」という感動があったんです。
エビ中(私立恵比寿中学)さんもそうで、「ブログのコメント、いつもありがとう」と言われた時は舞い上がって、気づいたらCDを積むようになってました(笑)。ライブでのプロ意識の高さと、特典会では同じ目線で話してくれるギャップにハマってしまったんです。
――高校生までのカミヤさんは、学校でどんな存在だったんですか?
カミヤ 小学生の時はクラスの中心的な存在だったんですけど、中学生でサッカー部に入ってからはおとなしくなりました。男の子ばかりの中で活動していたことで、「私が一番」みたいに考えてきた鼻をへし折られたというか。それでも「死んでもやめてたまるか」と3年間サッカーを続けたんです。
高校生の時は制服と私服を選べる学校だったんですけど、制服を着たのは片手に収まるくらいで。髪も派手だったし、悪目立ちしていたと思います(笑)。