新学期が近づくこの時期、お子さんがいる人のなかには、「この春からPTAとどう付き合おう?」と考え中の方も多いかもしれません。
なるべくラクな役を引き受けて「お役目」を果たすのが得策か? それとも、この辺りでどーんと本部役員を引き受け、ノルマをクリアして、下の子の卒業まで安泰に過ごすか? あるいは思い切って非加入や退会を選び、PTAと関わらずにいくか?
どうするかは「自分で決める」のが一番です。イヤなら無理に参加する必要はありません。本当はやりたくないのに、仕方なく我慢して加入や活動をしてしまうと、「他の人も我慢してやるべきだ」と思うようになりがちです。誰かを泣かせる側にまわるよりは、むしろ非会員になるというのも良い選択といえるでしょう。
ただし、先入観による決めつけにも注意したいところです。「どこも、メディアで見聞きするような恐ろしい組織」と信じ、「入らないでおこう」と考えている人もいるかもしれませんが、PTAは公立の小中学校だけでも全国に約3万もあり、状況はそれぞれ違います。
最近は改革を進め、「必ずやる」というノルマ制を廃止したり、加入届を配布したりして、会員の意思を尊重するPTAも増えています。まずはお子さんが通う学校のPTAをリサーチしたうえで、入るかどうか考えるのがよいでしょう。
そのうえで「入らない」と判断したなら、そうするのが一番です。とはいえ、現状はPTAに入る人が大半で、「周囲に非会員の人がいないので決断しづらい」と感じている人も多いのでは。
そこで今回は、PTAを退会した人たちが、実際にどんな経緯でその選択に至ったのか、いくつかの実例をお伝えしたいと思います。