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大谷翔平が水原氏を「一平さん」と呼ぶのをやめた“ある瞬間” 会見を分析した臨床心理士が気づいた“痛切な心理状態”とは…

大谷翔平が水原氏を「一平さん」と呼ぶのをやめた“ある瞬間” 会見を分析した臨床心理士が気づいた“痛切な心理状態”とは…

2024/03/26
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 ドジャースの大谷翔平選手が25日、ついに記者会見を開いた。すでに解雇された元専属通訳の水原一平氏の違法賭博疑惑を受け、自ら声明を発表したのだ。

 水原氏の突然の解雇が発表されて以降、大谷選手が公の場で話すのは初めて。会見冒頭「僕も話したかったので、嬉しく思います」と切り出した大谷選手は、「まず、僕自身も信頼していた方の過ちというのは悲しく、ショックですし」と話した。いつもより話し方のピッチが速い印象を受ける。

厳しい表情を見せながらも自分の言葉で現状を説明した大谷翔平 ©GettyImages

 水原氏のことを「信頼していた方」と過去形で呼んだ大谷選手。彼の中ではもう水原氏に対する信頼は過去のものになっているのではないだろうか。

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  それは会見中に6度も「嘘」という言葉を使ったことからも透けて見える。

「皆に嘘をついていたというのが結論」
「すべてが嘘だった」
「代理人に対しても僕はすでに彼と話して、コミュニケーションをとっていたと嘘をついていました」
「チームにも、僕とコミュニケーションをとっていたと嘘をついていました」
「話が終わって、代理人も彼に嘘をつかれていたと初めて知り」
「彼らも初めて嘘をつかれていたとその時知りました」

まばたきが増え、口元をきつく結んでいた心理状態は…

 実際、水原氏の嘘は1つではなかった。某友人の借金を肩代わりしていた、借金を大谷選手が肩代わりした、大谷選手とコミュニケーションをとっていた、など、嘘に嘘を重ねていたのだ。

オープン戦の時期の2人 ©時事通信

 チームの前で自身をギャンブル依存症だと告白し、嘘を重ねた水原氏の言動について話すとき、大谷選手はまばたきが増え、口元をきつく結んでいた。

 ネガティブな出来事に直面してマイナス感情や緊張が強くなると、人はまばたきが多くなったり、口元をきつく結ぶといわれる。大谷選手にとって、水原氏の裏切りのダメージがどれほど大きかったかがわかる。

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