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「テレビ東京を退社するつもりはなかったですけれど…」福田典子(33)がベンチャー企業へ転職を決めた“令和時代の新しい働き方”

福田典子インタビュー#1

2024/04/20

genre : エンタメ, 芸能

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福田 全然なかったですね(笑)。そもそも私、大学3年生くらいで就活をするまでアナウンサーになるなんて全然思ってなかったんです。母が就活アドバイザーをしていて、私が小学生の頃、大学生の方がエントリーシートを書いて泣きながら就職相談をしていて、やっと決まったと思ったら就職して3カ月後には辞めたいと言っているのを見ていました。どの仕事についても大変なんだなって思いながら、夢が持てなかったですし(笑)。

 

アナウンススクールの割引クーポンが当たり…

 小学生の頃に夢が持てなかったんですけれど、中学受験をして、やっぱり自分で自分の将来を決めるべきだ、夢や将来の目標を持てなくても、今なにをやりたいのか考えてがんばろうと。そこで、中学時代はクラシックバレエをがんばって、高校時代は生徒会として学園祭をがんばって、大学生になったらミスコンテストの運営をがんばって…と目の前にあるやりたいこと、楽しめることに取り組むようになりました。

 大学時代、たまたま友達からフジテレビのアナウンススクールの説明会に誘われたんです。私はアナウンサーにはそこまで興味がなかったのですが、せっかくだし憧れの高島彩さんにお会い出来たら、と思って友達について行き、アンケートに答えたんです。そうしたらアナウンススクールの割引クーポンが当たり母に相談したんです。

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 その時点でちょっと興味を持ち始めているんですけど、母から「自分でスクール代を払わないと通わなくなるから」と言われ、基礎や応用、試験対策といったものがひとまとめになったクラスで、学生の私にとっては高いですけど、たしか20万円くらい払って通い始めました。

 ただ、私は話し方講座みたいなつもりで行ったら周りはアナウンサーになりたい子しかいなくて、私が一番下手なわけですよ。でもスタッフさんが、「福田が一番カメラの前でキャッキャ楽しそうでキラキラしてるから」と言ってくださったり、オーディションに通過して学生キャスターに選ばれたり。そこから本格的にアナウンサーという仕事に興味が湧きはじめました。

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