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「労働組合のあるべき姿」~ 東京大学社会科学研究所 教授 玄田 有史氏、連合総研 主幹研究員 中村 天江氏、住友ゴム労働組合登壇

「労働組合のあるべき姿」~ 東京大学社会科学研究所 教授 玄田 有史氏、連合総研 主幹研究員 中村 天江氏、住友ゴム労働組合登壇

5月16日(木)オンラインLIVE配信

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note

〇企画趣旨

DXの急速な進歩により、仕事の場所や時間に柔軟性が生まれ、労働者の意識は多様化しています。また、ビジネスのグローバル化、職場環境や産業構造の変化は、労働組合を取り巻く環境や存在意義に大きな影響をもたらしています。いわゆるVUCA<不確実性(Volatility)、不安定性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)>の時代に、労働者が安心して働くことができ生活していくために、労働組合に期待される役割はとても大きくなっています。

しかしながら、労働組合の交渉力の低下、労働組合組織率、単組や職場における労働組合への求心力、労働組合の団体としての社会的役割、発言力、影響力において課題があり、関心を持たない、参加しない労働者も増えてきており、労働組合の存在意義をあらためて考え、理解と共感を促していくことが求められています。

本カンファレンスでは、「労働組合のあるべき姿」をテーマに、労働組合の存在意義、労働組合が抱える課題を見つめなおし、より意義あるものにしていくためのデジタル活用などの事例を皆様と考察できればと存じます。

〇開催概要

日  時 2024年516日(木) 14:00~16:00
会  場 オンラインLIVE配信
参加対象 労働組合 執行部、組合員、総務人事部門の皆様など
定  員 100名
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 株式会社ヤプリ
申込特典 2週間のアーカイブ視聴が可能です

申し込み

〇プログラム

14:00~14:40 基調講演
「労働組合の理解・共感・参加を高めるためには何が必要か」
~ 物価上昇を契機とした労働組合の役割変化と再評価 ~

東京大学社会科学研究所
教授
玄田 有史氏

1964年島根県生まれ。学習院大学経済学部教授等を経て、東京大学社会科学研究所教授。2024年4月より東京大学副学長。経済学博士。専門は労働経済学。2005年より「希望学」という共同研究も進める。著書に『仕事のなかの曖昧な不安』(サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞)、『ジョブ・クリエイション』(エコノミスト賞)、『働く過剰』、『人間に格はない』、『希望のつくり方』、『孤立無業(SNEP)』、『雇用は契約』等。共著に『ニート』、編著に『危機対応の社会科学(上・下)』『希望学(全4巻)』、『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』等。


14:40~15:20 ゲスト対談
全国の現場で働くノンデスクワーカーの「働きやすさ」を改善
住友ゴム労働組合が、アプリを導入して感じているメリットとは?

住友ゴム労働組合
副書記長
阿部 浩二氏

2013年に住友ゴム工業(株)に入社。入社後は兵庫県加古川市の工場にて、家庭用ゴム製品(ゴム手袋やガスホース)の企画開発を行う部署に配属。2019年まで在籍。2019年9月から4年間、加古川工場の労組専従業務に従事し、2023年9月から組合本部へ異動、現職(副書記長)となり今に至る。組合活動を通じ、労使のコミュニケーションの大切さを実感している。従業員の考えを会社に伝えるだけでなく、今の会社の考えを正しく組合員に伝えることで活発かつ有意義なコミュニケーションが取れるような組織を作っていきたいと考えていて、組合アプリがその一助になると考えている。

株式会社ヤプリ
マーケティング本部
神田 静麻氏

新卒で不動産業での新規営業、IT企業で営業、カスタマーサクセスを行い、2016年に創業期のヤプリへインサイドセールス部の立ち上げで参画。EC、小売、メーカーを中心に幅広く自社アプリの提案を進め、累計2000以上の商談を創出。同部のマネジメントを経て、2021年に現職に。


15:20~16:00 特別講演
労働組合の未来
~ デジタル時代の「攻め」と「守り」とは? ~

公益財団法人連合総合生活開発研究所(連合総研)
主幹研究員
中村 天江氏

博士(商学)。専門は人的資源管理論。人と組織の関係性とその未来像について調査研究、提言を行っている。1999年リクルート入社、2009年リクルートワークス研究所に異動、2021年連合総研に転職。働き方の長期展望に関して「2025年」「Work Model 2030」「マルチリレーション社会」を発表し、個人の幸福とキャリアの時間軸に着目した新たな報酬概念の提案で2020年全能連マネジメント・アワードのプログラム・イノベーター・オブ・ザ・イヤーを受賞。現在「労働組合の未来」研究会を推進中。