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読売新聞の記者はなぜ「捏造」したのか? 「訂正記事にも問題が…」というまさかの展開に驚いた!

2024/05/07
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「魅力的なスタジアムで使ってみたいという気持ちはあるが、移転を前提に計画、提案していない。さらにプロ野球の球団の本拠地移転は大仕事になるし相当な調整が必要で読売新聞だけで決められることではない」

 するとスポーツ紙ではこうなる。

『築地新スタジアム 巨人オーナー「使ってみたい」』(日刊スポーツ5月2日)

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 では読売新聞はどう報じたか。

すっとぼける読売新聞

『築地 東京の顔に 「スタジアム 本物の臨場感」 再開発会見』(読売新聞5月2日)

 山口社長は、

《「それぞれの競技やライブに最適な空間に変化し、観客は本物の臨場感が得られる。国際的に知られる施設を目指したい」と強調した。》

 とある。そして、

《野球では、米大リーグのほか、アジア地域の国際試合の開催を検討する方針を示した。》

 巨人の名前は一切出てこない。国際試合の開催を強調している。仮に、記事に「トーン」があるとすると、NHKからスポーツ紙まで「やっぱり巨人の新本拠地になるんでしょ?」と注目している中、読売新聞はあくまで「国際的な施設になります」とすっとぼけているように感じる。このトーンが切り替わるのはいつのタイミングなのか? なかなか興味深い読み比べでした。

読売新聞の記者はなぜ「捏造」したのか? 「訂正記事にも問題が…」というまさかの展開に驚いた!

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