中居正広(52)の性的なスキャンダルを巡り、フジテレビの第三者委員会が3月31日に公表した調査報告書。その内容が波紋を呼んでいる。

調査報告書

10年以上前の〈重要な類似事案〉

「第三者委は中居さんと元フジテレビアナウンサー・X子さんの事案について『業務の延長線上』における性暴力であったと結論付けた。さらに類似事案についても調査し、多岐にわたるハラスメントを認定したのです」(スポーツ紙記者)

中居正広 ©時事通信社

 その調査報告書で〈重要な類似事案〉とされたケースが2つある。そのうちの1つが、〈10年以上前〉のとあるケースだ。

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 ある女性社員は、中居問題にも密接に関わったフジ編成幹部A氏(※調査報告書での書面記載は「B氏」だが。当記事では「A氏」で統一)から「有力な番組出演者」との飲み会に誘われたという。夜10時頃、女性社員が指定された店に到着すると、「出演者」とA氏の他、3、4人の男性が個室でグラスを傾けていた。

編成幹部のA氏 ©文藝春秋

女性がトイレに立つと、男性陣がいなくなり2人きりに

 数時間後、トイレに立った女性社員が個室に戻ったところ、A氏を含む男性陣が行方をくらましていた。2人きりになった「出演者」から「場所を変えよう」と提案された彼女は、共にタクシーで一軒家風の飲食店に向かったという。

〈チャイムを鳴らすと店員らしき男性が出てきて、地下の部屋に通された。地下はかなり大きな部屋でテーブルとソファーが設置されていた〉(調査報告書)

 調査の詳細を知るフジ幹部が明かす。

「この『有力な番組出演者』とは、お笑いコンビ『とんねるず』の石橋貴明さん(63)です」

石橋貴明 ©文藝春秋

 その後、店員が2人にハイボールを運び、立ち去った後、女性に悪夢が起きた。調査報告書によれば、「番組出演者」は突如として――。

 週刊文春は個人事務所を通じて石橋に取材を申し込んだが、担当者は「このような状況で質問は受けられないです」と述べ、回答は無かった。その後、週刊文春の報道を受けて、共同通信社は石橋の事務所が「フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった」「(セクハラについては)分からない」と明らかにした旨を報じている。

 4月9日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および10日(木)発売の「週刊文春」では、石橋が当事者になった「重要な類似事案」を詳しく報じている。

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