GARO「学生街の喫茶店」
(1972年、作詞:山上路夫 作曲:すぎやまこういち)
尾崎紀世彦「また逢う日まで」
(1971年、作詞:阿久悠 作曲:筒美京平)
谷村新司「昴」
(1980年、作詞・作曲:谷村新司)
小学校高学年のころ、初めて買ったフォークのレコードが「学生街の喫茶店」だった。ボブ・ディランもまだ知らないころだったが、大人の雰囲気のする歌詞と素晴らしいハーモニーに圧倒された。
この曲が収録されているアルバム中の1曲が「Let It Be」で、ビートルズの曲とは知らず、日本語の「Let It Be」を聞いて鮮烈な印象を受け、ビートルズのとりこになるきっかけを作ってくれた曲でもある。
「また逢う日まで」はフォークではないが、アップテンポで明るい洋楽風のメロディーとせつない歌詞のコンビネーションが不思議とすがすがしい感じがした。会社を辞めて地元に帰る時のさよならライブで熱唱した思い出の曲でもある。
「昴」はいつ歌ってもその時の心象風景にマッチする歌で、いつも元気をもらう。いつまでも「蒼白き頬のままで」歩みを続けていきたいものである。逝ってしまった谷村新司さんのご冥福をお祈りしながら。
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source : 文藝春秋 2024年2月号