牧島かれん新デジタル担当相(44)が、NTTから2回にわたり、高額接待を受けていたことが「週刊文春」の取材でわかった。
デジタル庁を巡っては、平井卓也前デジタル担当相(63)や、ナンバー2の赤石浩一デジタル審議官がNTTから高額接待を受けていた問題が発覚。平井氏は閣僚給与1カ月分を自主返納し、赤石氏には減給10分の1(1カ月)の懲戒処分が下されている。
実績などが買われ、岸田政権でデジタル相として抜擢
牧島氏は麻生派の所属で、2012年の衆院選で初当選した、いわゆる“魔の3回生”だ。
「河野太郎前ワクチン担当の父・洋平氏の神奈川17区を継ぎました。その関係から、総裁選では河野氏のために最も汗をかいた議員の1人です」(自民党関係者)
一方で、牧島氏はデジタル政策に通じた若手議員として知られていた。自民党デジタル社会推進特別委員会の事務局長として、昨年6月11日には、DX推進などを盛り込んだ政策提言も取りまとめている。
「こうした実績などが買われ、河野氏と近い存在ながら、岸田政権でデジタル相として抜擢されました。44歳は閣内最年少です」(同前)
「会食を伴う意見交換を行ったのは事実です」
その牧島氏が同社から接待を受けたのは、2019年6月13日と2020年6月9日の2回。場所は、平井氏らも接待を受けたNTTの会員制レストラン「KNOX」で、相手はいずれもNTTの秘書室長だった。「週刊文春」が入手したNTTの内部資料には、牧島氏が苦手な食材も明記されている。料金は1人5万円で、これは「最も高いコース」(NTT関係者)だという。
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source : 週刊文春 2021年10月14日号