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鼠入 昌史
2017/06/06

『ひよっこ』女優・松本穂香に聞く「新幹線」と「集団就職列車」

松本穂香ロングインタビュー #3

 NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』。各地から集団就職で上京してきた“金の卵”が集まる乙女寮の中でも、ひときわ個性を放つのは福島出身の15歳の女の子・青天目澄子(なばため・すみこ)だ。彼女を演じているのは、現在20歳の新進気鋭の女優、松本穂香さん。澄子役でブレイクし、今や一気に注目を集める松本さんに3回に渡ってロングインタビュー。

 3回目は、上京物語の『ひよっこ』にちなんだ松本さんの上京物語。地元・大阪から新幹線で通っていた頃の思い出、そして憧れのアーティストの話まで伺いました!

 

新幹線の車窓を眺め、ひとり音楽を聴きながら大阪に帰った日

――本格的に東京に出てくるまでは、大阪から通っていたそうですね。

松本 そうなんです。オーディションがあるとひとりで新幹線に乗って東京に来て、終わったらすぐに帰る。ずっとその繰り返しでした。マネージャーさんが来られない日だったら、オーディションの面接の方にしか会わずに、また真っ直ぐ大阪に帰るときもありました。東京に滞在している時間よりも新幹線に乗っている時間のほうが長いときもありましたよ。

――うまくいかなかった日は落ち込むこともあったり?

松本 オーディションによっては、選ばれた人はその場にそのまま残ってくださいみたいなことがあるんです。だから残れずに帰らなきゃならない日はガーッと落ち込んで。帰りの新幹線でちょっと泣いたりしたこともありました。そんな日は帰りの2時間半がとにかく長く感じるんです。行きは目的があるからまだいいけど、帰りは「まだ名古屋か……」みたいな(笑)。それに私は乗り物酔いすることもあるので、そういうときはとにかく耐え忍ぶ。すでに暗くなった窓の外を眺めながら、ひとり音楽を聴いたりして……。

――音楽はどんな曲が好きなんですか?

松本 キュウソネコカミさんが好きでよく聴きます。グリコさんのビーフカレー「LEE」のWebCMに出演させていただいた時に、監督さんに「どのバンドが好き?」と聞かれて答えたら、「LEE」のイメージ曲のためにキュウソネコカミさんが書き下ろしてくださったんです。それまでも自分でライブには行っていたんですが、「LEE」がきっかけで招待してもらうようになって。

――ファンだったのが図らずも共演することになり、交流も持てたってすごいですね。

松本 そうですよね、とりあえず言っておくって大事だなと思って(笑)。言わないと始まらない、遠慮してもしょうがない。

 

奥多摩よりもっと遠くへ行きたい!

――他にはどんなアーティストが好きなんですか?

松本 サカナクションさんもよく聴きます。歌っていて気持ちがいいので!

――あ、カラオケも好きなんですか?

松本 たまに行くんです、ひとりで。ストレス発散ですね。1時間とか1時間半くらいですけど。ひとりだからいっぱい歌い放題。だから1時間も歌ったらふぅ……ってなっちゃう(笑)。それくらいなんですけどね。

――最近はお忙しくなってきてお休みも少なくなっていると思いますが、長い休みがあったらどんなことがしたいとかありますか?

松本 う〜ん、自然があるところに行きたいです。山だったり。

――じゃあ、中央線に乗れば一気に奥多摩まで行けますよ!

松本 もっと遠くに行って現実逃避したいです。でも日帰りで十分ですね。泊まったりすると「こんなことしていていいのか」と焦っちゃいそうですし。あとは映画を見たり、それくらいですね。

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