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竹内 茂喜
2017/08/13

【中日】甲子園は盛り上がっても“野球離れ”は止まらず ドラゴンズにできる対策は?

文春野球コラム ペナントレース2017

野球に興味のない子ども増加中

 暦は8月。子どもたちにとっては夏休み真っ最中。多くの宿題を片付けるのはさぞかし頭の痛い話だろうが、この夏しかできない体験をたくさん味わってもらいたいものである。そんな中、ちょいとばかり信じられないというか、がっかりする報せが友人から届いた。「地域のラジオ体操へ参加者した子どもたちへの土産にドアラが表紙に載っているドラゴンズノートを配布したところ、あまりの不人気の為、余ってしまったので良かったら使わない?」という話だった。事の詳細を聞けば、どうもドアラやドラゴンズが嫌いというわけではなく、単純な話、野球そのものに興味がない子どもが多いようなのだ。これってよく考えればゾッとする話に聞こえないか。

余ってしまったドアラノート ©竹内茂喜

 先日、テレビで観ていた高校野球の試合で、解説者が『野球人口は減っていると言いますが、高校球児は増えているんです』と話しており、まだまだ野球も安泰だなと安心していたのだが、どうも調べてみると野球競技人口自体は減少しているようだ。特に小中学生は深刻。この10年間、減少に歯止めが利かない状況となっている。軟式と硬式を合わせ、小学生は約31万から約25万人、中学生は約34万人から約23万に減っているという数字がある(全日本野球協会調べ)。

 私の自宅前に小学校があり、ひと昔前であれば、放課後や休みの時はグラウンドの取り合いで子どもたちが野球や、軟式テニスボールを使って、バットの代わりに手で打つハンドベースボールが盛んに行われていたが、今では野球のクラブチームが使用する程度で開店休業中の時が多い。野球という競技自体、“やる子”“やらない子”がしっかり二極化していることが、競技人口の減少につながっているように見える。

 私のような50歳超える世代は生活の中に野球が普通に溶け込んでいた。知らぬ間にグローブを持ち、学校が終われば近所の仲間と日が暮れるまで野球をし、たまに父親が早く帰宅した時は路上でキャッチボールをしたものだった。誰に教わるということもなく自然にルールも学んだ。そんな幼少時から野球を身近に接していた為、日本の野球文化は発展し、また世界の中でもトップレベルの力を身につけていったに違いない。

 今ではキャッチボールのできない親がいるとも聞く。野球に全く関わらなくて育った世代が親へと成長したわけだ。また、サッカーや水泳といった野球以外のスポーツを学ぶ子どもや、塾に行く為、時間が取れずスポーツをしない子どもが増えたのも野球離れをいっそう加速化させている。ましてや野球をする広いグラウンド、キャッチボールをする場所すら見つからない始末。野球に興味を持つ子はクラブチームへ、興味のない子は全くしないといったように差は広がるばかり。この事態をプロ野球各球団ともに黙ってみているようではなさそうで、我がドラゴンズも最近では積極的に子どもへアプローチをしているようだ。