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【ロッテ】西岡剛の心を動かした井口資仁の言葉

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/09/20
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「西岡とコンビを組めたのはいい刺激になった」

 二遊間でコンビを組みながら日々、コミュニケーションを繰り返し、そして若者が苦しそうな表情を見せると励まし続けた。嬉しかったことがあった。春季キャンプで井口が全体練習前に恒例としている早朝ウエイトに西岡は現れた。それまでウエイトにあまり興味を示していなかったが自身の掲げる目標を達成するのだという決意を感じた瞬間だ。そして、早朝ウエイトをキャンプ最終日まで毎日、やり遂げた。重いダンベルを、歯を食いしばりながら持ち上げた。

「アイツが頑張っている事で、こっちも刺激になって頑張れた。西岡とコンビを組めたのは、自分にとってもとても新鮮でいい刺激になった」

 井口もまた2010年という年は西岡と共に歩んだという意味で忘れられない特別な一年となった。そんな井口は9月24日のファイターズ戦(ZOZOマリンスタジアム、14:00試合開始)をもって現役を引退する。長年、精神的支柱の立場としてもマリーンズを引っ張ってきた男がユニフォームを脱ぐ。若い選手の多いチーム。あの時の西岡のように大きな目標を掲げ、歯を食いしばりながら前に突き進む選手が出て欲しいと願う。公言して、達成する。それは言霊ではなく気概かもしれない。そんな侍のような男の出現が新時代のマリーンズには必要なのだと改めて思う。

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引退試合ロゴ 千葉ロッテマリーンズ提供

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/4201 でHITボタンを押してください。

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